Lenovo G560e 静音ノートPC レビューとCPU,SSD換装とか

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レノボの低価格ノートパソコン G560eのレビュー。静かなノートPC。

特徴

市場価格30,000円~35,000円と低価格ながら、デュアルコアのCeleronを搭載。静音PCとして候補に上げられることが多いノートパソコン。実際に使用してみると確かにファンの音が控えめ。普段の使用では気になることが殆ど無い。

CPU、メモリ、HDD、光学ドライブの交換が容易でメンテナンスしやすい。

スペック

Lenovo G560e 105052J ダークブルー

OS  : Windows 7 Home Premium 64bit
CPU : Celeron Dual-Core T3500 2.1GHz(1MB)
HDD : 320GB (SATA2/日立 Travelstar Z5K320-320 5400rpm HTS543232A7A384)
液晶 : 15.6 インチワイド WXGA (1366x768)
MEM : DDR3 PC3-8500 2GB*1 (空1スロット)
PCカードスロット:なし
VIDEO : Mobile Intel GM45 Express (Intel GMA 4500MHD)
ドライブ: DVD±R/±RW/RAM/±RDL スーパーマルチDVDドライブ(GT33N)
LAN     : 10/100Mbps
USB     : USB 2.0 * 3
無線LAN : IEEE802.11b/g/n
Webカメラ: 30万画素
テンキー :あり
駆動時間 : 5.1 時間
サイズ   : 幅 376.8 / 高さ 34.9 / 奥行 249.8 mm
重量   : 2.6 kg

■おおまかな性能

チップセットは Mobile Intel GM45 Express。45nmのPenryn まで対応となっている。
GMA 4500MHD搭載。G570よりも1世代古いものとなる。
それでも、ハードウェアによるHDビデオ、Blu-ray Discの再生支援機能対応。OpenGL 2.1に対応。
HDDは1プラッタ構成の5400rpm 320GBで結構静か。

一方、上位のG570はSandy Bridge対応。Core i5 2410M、Intel HD Graphics 3000、HDMI端子を搭載しており、G560eとの価格差は2万円。
しかしG570はファンが結構頻繁に回転するそうで、静音志向のユーザーには向いていない。

■外観とか

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外箱はかなりスリムで、付属品もACアダプタ、バッテリ、説明書のみとシンプル。
日本製PCのように付属品や説明書が多いのと比べると、これはこれで好印象。

気にしなければ問題ないレベルだが、この機種はキーボードの左部分が若干盛り上がっている。
報告例がいくつかあるため、仕様らしい。。

「インターネットブラウザ」としてGoogle Chromeがプリインストールされていた。
Google Chormeが普及するのは大賛成なので問題なし。IEさよなら。

■リカバリについて

Lenovo製のPCはリカバリCDが付属していないので、最初に出荷状態に戻すためのリカバリCDを作成しておく。
万が一HDDが故障すると自力でリカバリ出来なくなるので、とても重要!

リカバリにはDVD2枚が必要。(ダイアログでは3枚と表示されるが2枚で完了する)
全て完了するまで30分以上かかるので、コーヒーでも飲みながらゆっくり待つ。

■静音性・動作音について

肝心の動作音については、評判通りかなり静か。

Celeron T3500はEIST非対応。周波数は常に2.1GHzで固定。
それでも室温28度でもアイドル時のCPU温度は33度程度で安定しており、問題はなさそう。

CPU使用率が100%程に上がると、1秒もかからず瞬時にCPU温度が10度程上昇するのはThinkPad Edge 14のCore i3などと同じみたい。
しかし負荷がかかっても44度程度なのでファンがフル回転することもなく静か。
ベンチマークをかけるとフル回転する。G465の「ファー」という音ではなく、「ムー」というモーター音のような感じ。
これはこれで耳障り。アイドル時にも聞こえるので気にしだすと厄介。昼間は気にならないが夜は1m以上離れていても聞こえる。

■CPUを Core 2 Duo に。メモリを8GBに。HDDを750GBにした。

CPUを Core 2 Duo T9600 ES(2.8GHz)に変えた。メモリはDDR3 4GBx2に変更。

Core 2 Duo T9600 になると、負荷がかかると48度付近まですぐに上昇するためファンの音がうなりやすい。
許容範囲だが少し気になる。CPU使用率が下がると35度以下になるためファンも静かになる。常時100%の状態だと結構な音でCPUファンが回る。G465よりもうるさい。

電源オプションで最大のプロセッサの状態を80%程度にしておけばCPUに負荷がかかっても、266x8の2.1GHz程度が上限となりCPU温度が44度ぐらいで止まる。

最近のintel製CPUは周波数を基準にCPU温度がすぐに反映されるようなのでcore iシリーズを搭載している他のGシリーズ、ThinkPad、その他のノートパソコンにおいても「最大のプロセッサの状態」を抑えることで静音化することが出来るのかもしれない。

CPUファンも高速回転せず、静かに使用できた。アイドル時は133*6.5の800MHzまで下がるため、アイドル時の温度は30度程度までさがる。

CeleronからCore2Duoに変えたが体感速度はあまり変わらない。現世代のCeleronは非常に優秀。

本体裏のカバーをネジで外すだけで主要なパーツ全てにアクセス出来る。CPU交換も簡単。

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■CPUの温度と全体の消費電力、ベンチマークスコア

Celeron T3500 2.1GHz / 4GB x2
     アイドル時 :  35,37度 / 消費電力 13W
     負荷時    :   51,54度 / 消費電力 33W
     CrystalMark  :20526, 18527, 11049, 8302, 6568, 1118, 1693
     FFBench3     :2837, 1816
     Photoshop起動: 6sec, 4sec
     Flash起動    : 18sec, 10sec

Core 2 Duo T9600 2.8GHz / 4GB x2
     アイドル時 :   33 ,33度 / 消費電力 15W
     負荷時    :    56 ,57度 / 消費電力 39W
     CrystalMark :27087, 24645, 14712, 8849, 9468, 1571, 2305
     FFBench3     :
     Photoshop起動: 7sec, 3sec
     Flash起動    : 18sec, 8sec

■特定の条件下でのもたつき

Fireworksで大量のパスがあるベクターデータを処理するとき(レンダリングする時?)メチャクチャ重い。
CPU使用率は50%程度だが選択、移動がまともに動作しない。Celeronのせい?GPUのせい?
G465では複雑なパスも問題ない。デスクトップのPhenom X4 905eと比べても殆ど変わらない。なぜかG560eだけ異常に遅い。

G465のAthlon II P340よりベンチマークスコアが高く、2次キャッシュも同じなのに何故?CPUの性能だけみるとCeleron T3500が劣っている部分は特にない。

AthlonやPhenomだとCPU使用率二つのコアが一瞬50%程度になるだけでパスのレンダリングはすぐに終わる。しかしCeleronだと1つのコアが90%ぐらいになってしばらく止まる。
G560eより性能が低いAthlon64 2GHz,mem 2GBのマシンでも問題なかったのに。OSのせいなのかなんなのか。

OSを再起動したらなおったような気がする。しかし、Athlon P340とくらべると体感で遅いのがわかる。Core2Duo T9600にしたところ少しだけ改善された。

■CPUスペックの比較

Intel Celeron T3500 2.1GHz
プロセスルール: 45 nm
FSB: 800 MHz (MT/s)
L2 cache: 1 MB
MMX, SSE, SSE2, SSE3, SSSE3, Intel 64, XD bit
ソケット: Socket P

Intel Core 2 Duo T9600 2.8 GHz
45nm
FSB: 1066 MHz
L2: 6MB
TDP 35 W
2コア

AMD Athlon II P340
2.2GHz      2コア 2スレッド
45nm / K10 / Champlain
L2 : 512KB*2
TDP 25W

■光学ドライブにSSD 128GBを搭載した

SlimBay12.7SA-HDD.SA を購入して光学ドライブをSDDドライブに変更。

CFD CSSD-S6M128NM4Q 128GBを搭載させた。ファームウェアは http://www.crucial.com/support/firmware.aspx から「0009 128GB Crucial 2.5" m4 SSD Part #: CT128M4SSD2」をダウンロードしてCDに焼いてアップデート。SATA2なので転送速度がボトルネックになる。

光学ドライブ側にHDDを搭載すると、振動がパームレストに伝わって静音性も犠牲になるため内蔵HDDに750GBを付けてドライブ側にSSDを搭載した。余った光学ドライブは外付けUSBドライブにした。

HDD問題なく装着、認識した。
しかし、OSセットアップ後になぜか起動ドライブとしてSSDを認識しなくなった。
BIOSでは認識しているのにブートメニューに出てこない怪現象。
仕方なくHDD側にインストールしたWindows7からSSD側のWindows7をOS選択することで解決。

ついでにホコリがたまっていたCPUファン付近をエアダスターで掃除。
ホコリを取ったお陰で静音性が回復した気がする。アイドル時で35-40度付近だったのが31-35度付近で安定。

ノートPCでのSSD効果は大きく、Office系のソフトの起動が非常に速くなった。

HDDのスコア:東芝 MK7559GSXP 750GB - Crystal DiskMark
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SSDのスコア:CFD CSSD-S6M128NM4Q 128GB - Crystal DiskMark
ちなみに、内蔵HDD側、光学ドライブ側どちらに付けてもSSDのスコアは同じ。
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29. 12月 2011 von memo-log
カテゴリ: パソコン |

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